2024/01/11 00:00

あけましておめでとうございます。
令和六年・甲辰(きのえたつ)年が始まりました。
年明けすぐに北陸での大地震や航空機事故が起き、
とても辛い気持ちのお正月となりました。
少しでも早く多くの方にいつもの暮らしが戻りますように。
まずは今の自分に出来ること、そして自分なりの支援ができるように
準備をしておきたいと思います。
また海外の事情をみると、各地で紛争が新しく発生したり
戦闘が継続していたりと、争い事がエスカレートしていく一方の状況、
本当に世界はどうなっていってしまうのかと思います。
改めて、何でもない日常の幸せはとてもありがたいことで、
決して当たり前にやってくるものではないことを実感します。
日々の暮らしに心から感謝をしたい、そんな気持ちでおります。
この一年も穏やかで平和な日々を迎えられますように。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。

この年末にお客さまから松の枝を頂いたことがきっかけで、
自宅用の正月飾りを自作してみることにしました。
自作といっても枝はあるし頂いた縄もあったのでそれらを組み合わせ、
新たに雷の形をした紙垂(しで)を作り、厚紙を折って作った扇子や
南天の枝と実を加えて形を整えました。
松は冬でも葉を落とさない常緑の木で、成長が早いため長寿や繁栄を、
紙垂は豊作を願う雷を表しているそうで、こうした一つ一つにも意味があって、
やはり伝統風習は興味深いなあと思います。
さて、実際にハサミやカッター、紐に針金などを使ってやってみると
これはもう工作の感覚で、「今回は手持ちの材料でここまでしかできないけど、
あれがあればこれもできるな、、、」という様に、
自分であれこれ試行錯誤しながら物を作るのはとても面白い。
この経験を元にして、今年の年末にはさらに精度の高いものが作れそうな
気になっているのですが、果たしてどうなっているでしょうか。

さて、今年の干支の「辰」について、
十二支の中で唯一想像上の生き物の竜。
イメージといえば何よりも強大で神々しい存在でしょうか。
「甲(きのえ)」は草木の芽生え、形が整った状態を指すことから、
今年は大きく成長し形が整う年なのだそうです。
古代中国では皇帝の象徴として、最上のものを意味する言葉に「竜」がつくことが多く、
上昇や発展、力強さ等ポジティブな言葉がたくさん聞こえてきます。
しかしこの強さ・勢い一辺倒だと周りが見えず竜頭蛇尾、
うまくいかないタイミングがたくさんありそう。
中国の神話で竜と相性の良い例えで上がるのは、こちらも空想の「鳳凰(ほうおう)」。
美しく優雅で、竜とペアの際には男性的な竜に対し女性的な存在になるのだそう。
ということで、竜の様な力強さに加え、鳳凰の様なしなやかさを持って
チャレンジし形作っていく、ぜひともこういう年にしたいものです。
ちなみに竜は水中に棲み、水を守る神とされるので、
日々水に携わるコーヒー屋としても、ぜひともよろしくお願い申し上げたい、
そんなことを思った正月休みの一時でした。

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